未体験ゾーン!辻三蔵の「ウィークエンダー菊花賞プレビュー!
人気blogランキングへお願いします。ありがとうございます。
 「マルゼンスキーの再来」の呼び声が高いロックドゥカンブ。史上4頭目になる無敗の菊花賞制覇も現実味を帯びてきたが、立ちはだかるのは血統の壁。レッドランサム産駒といえば、日本ではユノペンタゴン東京新聞杯2着)、アポインテッドデイ(京王杯2歳S2着、朝日杯3着)、スプライトスズカ(芝1200〜1400m4勝)とマイラーの印象が強い。しかし、欧米ではドバイワールドカップ、インターナショナルS(2着ゼンノロブロイ)を制したエレクトロキューショニスト英オークス馬カジュアルルックとステークスウイナーが数多くいる。
 母系を紐解いても、母父ファアリーキングはエリシオ(凱旋門賞)、ファルブラヴジャパンC)を輩出している。半兄がニュージーランドダービー2着のローマンチャリオット。血統面からは距離をこなせる裏付けはある。
 心配なのは馬よりもジョッキーの距離適性だ。柴山騎手は淀の2度の坂超えどころか、芝3000m以上の騎乗経験がない。初めての3000mが菊花賞でしかも1番人気。まさに未体験ゾーンだ。
 同じく1番人気だったセントライト記念は相手が弱かった。その証拠に、ラジオNIKKEI賞の再戦みたいなメンバーだった。NIKKEI賞2着のスクリーンヒーローセントライト記念で3着。ダービー6着のゴールデンダリアが2着に入っただけだ。結局、セントライト記念組はロックドゥカンブ1頭だけ。10頭が出走予定の神戸新聞杯組とはメンバーが違う。プレッシャーはセントライト記念とは比べ物にならない。
 柴山騎手にできることは馬の力を信じること。今まで通り、正攻法で挑むだけだ。アサクサキングス、ヴィクトリー、サンツェッペリンホクトスルタンといったタフな先行馬を早めに潰しに行く。しかし、今までよりも相手は遥かに強い。ライバルの執拗なマークも受ける。直線入り口で先頭に立って、持ち応えられるのか。先行馬を潰した後の残り400m。人馬共に未体験ゾーンに突入する。

人気blogランキングへお願いします。ありがとうございました。