不滅のレコードホルダー!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 坂路に衝撃が走った。トウショウガナー(中山土曜9R)が自らが保持する坂路レコードをまた塗り替えた。大外を豪快に回ると、軽く仕掛けて1F11秒2をマーク。終い重点とはいえ、前人未踏の大記録だ。潜在能力の高さは計り知れない。
 前走は4角から大野騎手が追い通し。一見、反応が鈍く感じたが、直線に入ると、グングン加速。後続を3馬身半突き放した。今までは素質だけで走っていたが、初めて本気になった。
 奥平師も「やれば動く馬だけにケイコでも一杯に追ったことがなかったが、前走は初めてビシッと追った。最初は戸惑っていたけど、直線ではビュッと反応した。余裕を残した作りだったが、強い勝ち方だったね。一杯に追われたことで馬が目覚めたね」と笑顔で話す。
 中間は短期放牧に出さずに、厩舎でジックリ調整。連日、坂路を登り、追い日と週末は1F11秒台を連発。追い日は3F36秒前後、週末は38秒台と全体時計も速い。前走から更なる進化を遂げた。
 今回はリンリンリン、アポインテッドボブ、ケイアイカールトンと逃げ馬が揃った。しかも人気のアポロダヴィンチ、ファルカタリアも徹底先行型。アポロダヴィンチが逃げ馬を早めに捕まえにいけば、当然、流れは速くなる。
 「これだけ行く馬が揃えば、好位で控える競馬になるな。まだ、キャリアは浅いし、色々なことを覚えさせていく段階。今回は謙虚にいくよ」と意外と控え目なコメント。ただ、「未勝利の段階でスイートフィズと一緒に、年内中に、準オープンに上がれると期待していた。何とか間に合ったようだね」と話していたように、内心、かなり楽しみにしている。
 1F11秒2の坂路レコードが示すように、重賞級の素質を秘めている。正直、昇級云々の器ではない。不滅のレコードホルダーだ。
[中山土曜9R]
◎トウショウガナー
○アポロダヴィンチ
▲ファルカタリア
☆イチライタッチ
△シアトルタコマ
△クリアエンデバー
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