恋の苦しみ!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 今年のアネモネSには定年した加賀厩舎から新人の松山将樹厩舎に転厩したデヴェロッペが出走する。新規厩舎に転厩して、アネモネSを勝った例では2年前のアサヒライジングを思い出す。加藤修厩舎から新人の古賀慎厩舎に転厩したが、短期間で見違えるほど、成長していた。転厩するひと月前から徐々に新厩舎で使う飼葉を混ぜて慣らしていくと、調教方法は師匠の「藤沢流」を踏襲。調教時計は前厩舎と比べて遜色ないが、追い切り前後の乗り運動にジックリ時間をかける。しかも水曜日の追い日以外でも坂路で毎日、[15―15]を2本出しているように運動量は倍に近かかった。
 デヴェロッペは加賀厩舎から担当厩務員と共に転厩してきた。かつて、藤沢和厩舎でシンボリクリスエスを育てた浴中(えきなか)厩務員が担当していると言う。追い切りをつける調教助手も加賀厩舎から移籍してきた。今まで通り、力を出せる環境は整っている。加賀厩舎では坂路1本追いだったのが2本に増やしている。意欲的な調整には好感が持てる。
 しかし、中間のケイコを見ていると、物足りなさが残る。以前は追い切りでは内にササるし、バカついて気難しさを出す。坂路を登ってくれば、一目でデヴェロッペということがわかった。それでも集中して走ると、真一文字に坂路を駆け上がってくる。菜の花賞では折り合いがついて、終い鋭く伸びていたように(4F50秒0〜1F12秒5)、実戦とケイコが直結するタイプだ。
 しかし、今週の坂路で自己ベストの4F49秒4を出したが、1F13秒2と終いかかったように一息で走り切っている。先週も大きく内にササッていたように、走りに集中していない。クイーンCでメイチに仕上げすぎた影響が出ているのかもしれない。アネモネ花言葉は「恋の苦しみ」。片思いにならなければいいが…。

辻三蔵の「お仕事」
(連載)IPAT馬券道場ブログ(http://jra-dojo.jp/blog/index.php)今週のオススメ馬、載ってます!
    JRAHP「新馬クラシック情報」(http://www.jra.go.jp/topics/column/classic/index.html
(雑誌)『優駿』3月号「2008年クラシック大放談」
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