さらば青春!辻三蔵の「ウィークエンダー
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「おお、生きていたかー」と、大久保洋師に言われて、思わず照れ笑い。久しぶりに(といっても2週間ぶりだが…)、大久保洋師に会い、しばし雑談。『馬』社に入社してから10年間ずっと、調教班に所属していた。そのため、大久保洋師に話を聞きに行くのは木曜日、坂路で追い切りを見終わった後だ。午前11時半頃、師が出馬投票用紙に記入し終わる時間を見計らって、南馬場調教スタンドの調教師室に行く。『馬』社が休刊して3週間が経ったが、ようやく、「通常営業」ができるようになった。とはいっても、想定班ではないので、新聞用の談話を聞くことはない。坂路で追い切りを見て、気になった馬の話を聞きに行く。
 今日は日経賞で復活を目指すココナッツパンチの話を聞いた。2月7日に帰厩した当時は正直、本調子に程遠い状態だったが、先週から動きが変わってきた。ココナッツパンチは加速に乗ったときに、右前脚を外にぶん回す感じで走る。好調時に見せる独特のフットワークだ。帰厩当初はフォームが小さくなっていたが、先週から右前脚を大きく外に振って走っている。いい頃のココナッツパンチの姿が戻ってきた。
 大久保洋師にそんな話をすると、「良く見ていているな。確かに暖かくなって、だいぶ、調子が上がってきた」とニッコリ。衝撃の弥生賞から1年が経った。キャリア2戦目で挑んだ弥生賞アドマイヤオーラのクビ差2着。走破時計(2分00秒5)はコスモバルク(2004年)に並ぶ、歴代2番目の好タイムだった。今年の弥生賞(2分01秒8)と比較すれば、レベルの差は歴然だ。
 大久保洋師も「あれから1年か。時間が経つのは早いな」としみじみ。復帰が待ち遠しいが、「日経賞に合わせて、無理にピッチを上げるつもりはない。目標はあくまでも春の天皇賞。翌週には大阪杯もあるし、馬の状態を見て、仕上げていくつもりだ」と慎重な姿勢で臨む。
 別れ際に、私が仕事の話をすると、「書ける場所があるのはいいことじゃないか。これからも頑張れよ」と温かい言葉を頂いた。今日、発売された『競馬最強の法則』に『ホースニュース馬』の休刊について、記事が載っていた。これからも様々なメディアで休刊の顛末が書かれていくことだろう。しかし、私が『馬』社の休刊について、今後、話すことは一切ない。伝えたいことは自分のブログで全て書いた。新しい人生を踏み出した私に、過去を振り返る時間はない。今日3月13日、辻三蔵は『ホースニュース馬』社を卒業します。さらば青春!

辻三蔵の「お仕事」
(連載)IPAT馬券道場ブログ(http://jra-dojo.jp/blog/index.php)今週のオススメ馬、載ってます!
    JRAHP「新馬クラシック情報」(http://www.jra.go.jp/topics/column/classic/index.html
(雑誌)『優駿』3月号「2008年クラシック大放談」
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