「おかげサマー」辻三蔵の「ウィークエンダー
 「中舘さんが競ってきてもハナは譲りませんよ」大庭騎手が闘志を燃やしていた隅田川特別(中山土曜9R)のロイヤルクエスト。中舘マヤノマヤとの逃げ争いに注目が集まったが、一度もハナを譲らず、主導権を奪い取った。前半1000m通過は56秒5のハイペース。2番手に付けたマヤノマヤはシンガリ負けしたが、単騎逃げに持ち込めば、しぶといのがこの馬の真骨頂。これでハナを切ったときは[3・2・0・0]と連対率100%。直線でギンザボナンザが迫ってくると、馬体を併せに行って持ち前の勝負根性を発揮した。
1980年以降、前半1000m通過56秒5以内のハイペースで逃げた馬は11頭いるが、先頭のまま押し切ったのはこの馬だけ。勝ち時計の1分32秒9は年明けのニューイヤーS(古馬オープン)と同タイムだ。ラジオNIKEEI賞(除外)でも勝ち負けになると思っていたが、ポテンシャルの高さを最大限に引き出した。
 私自身も『競馬道On Line』「プレミアム予想」ではロイヤルクエスト(8番人気1着)に本命を打ち、馬連◎-○2,620円が的中。大庭騎手は中山グランドジャンプ(中山土曜11R)でも8番人気◎タカラボスを3着に導き、万馬券を演出。7月に入り、いきなり会心の当たりが出たのは大きい。大庭の勢いに乗せられて、中山土曜12Rは「最終の田辺」*1で◎イチエイクリッパー(4番人気1着)を狙い打ち。馬連◎-△1,450円と堅かったが、土曜日を的中で締め括った。
日曜日は北村宏騎手が色気を持っていた中山10R常総S◎ショウナンアクロス(7番人気2着)で3連単○-◎-△14,490円、中山12R◎エクメーネ(7番人気1着)では3連単◎-△-▲43,820円がダブル的中。中山9R野田特別◎ヒラボクマジック(4番人気3着)を含めて、先週は予想8R中6Rで◎が馬券圏内に入った。大庭で始まり、田辺で中締め、北村宏で最後を締める。最高の夏開きになったな。

*1:田辺騎手は今年の最終12Rではトップの8勝、勝率20%、単勝回収率157%