「プロの仕事」辻三蔵の「ウィークエンダー
 「辻君はいつ爆発するかわからないからね」
 『KEIBAコンシェルジュ』
収録後、小木茂光さんに言われたが、いきなり「あさイチのオーバ」(新潟1Rヤマニンオルタシア5番人気18着)がシンガリ負けスタート…。初回の大量失点を挽回することもできず、ズルズルと失点を重ねて最終レースへ。さすがに心が折れそうになったが、最後に大庭が大仕事をやってくれた。新潟12Rで大庭騎手騎乗の◎セイユウハート(11番人気)が2着に激走。直線競馬のスペシャリスト村田騎手(ベストラン8番人気1着)との組み合わせで馬連△-◎39,870円(6点)が的中した。まさにサヨナラ逆転満塁ホームラン!大庭サマサマである。
セイユウハートは初めての直線競馬だったが、走るなら今回しかないと思っていた。本来は先行して押し切る形がベスト。しかし、馬群で揉まれたり、外から被されたり、馬の後ろに入ると走る気をなくしてしまう。その点、馬群がバラける直線競馬なら揉まれる心配はない。今回が転厩緒戦になるが、直前の坂路で4F50秒6の好時計を出したように能力はある。父パラダイスクリークは2006年以降、直線競馬で[4・1・0・15](勝率20%、単勝回収率701%)と好成績を収めている。直線競馬で一変する可能性は高いと踏んだ。大庭騎手に話を聞くと、追い切りをつけた千葉騎手に「大庭さんに合っていると言われた」とのこと。後は大庭騎手が返し馬で好感触を掴めば、勝負になる。マイペースの競馬ができる真ん中の枠順(8番枠)を引いた瞬間に本命を決めた。
 予想家の仕事はメインレースを当てるのはもちろん大切だが、個人的には午前中、そして最終レースを重要視している。メインレースと比べて、平場のレースは情報量も少ないし、ファンの方も予想に割く時間も限られてくるだろう。だからこそ、重点的に検討して、予想の参考にして貰いたい。最初に馬券を買ったレースが当たれば、メインレースまで楽しく遊べるし、最終レースが当たれば、来週また競馬を楽しもうという活力になる。大庭のおかげで、最後の最後にプロの仕事ができたかな。