長野が来た!!

広島東洋カープは1月7日、巨人へフリーエージェント移籍した丸佳浩外野手(29歳)の人的補償として、
長野久義外野手(34歳)を獲得と発表した。

個人的には1989年秋、カープの主力選手・高橋慶彦内野手(当時33歳)が大型トレードで、
ロッテ・オリオンズに移籍したときぐらい、衝撃を受けた。

3対2のトレードでカープに移籍したのが高沢秀昭外野手(当時32歳)。
前年(1988年)に首位打者を受賞した強打者の獲得に胸が躍ったものだ。

長野選手は2010年に新人王、2011年に首位打者、2012年に最多安打を獲得した巨人不動のレギュラー。

9年間で通算1209試合に出場。打率.286、1271安打、137本塁打、500打点。
レギュラー争いが激しい巨人で毎年110試合以上に出場。9年連続二桁本塁打、100安打を記録。
丸以上の実績(通算1089試合、打率.280、1079安打)を残す巨人の看板打者だ。

しかも長野選手には2012年に巨人で日本一になった経験がある。
広島東洋カープ1984年を最後に34年間、日本一から遠ざかっている。

カープの現役選手で日本一を経験したのは東北楽天から移籍した菊池保則投手(2013年)だけだ。
2012年に全試合に出場し、日本一に貢献した長野選手が加入したのは心強い限りだ。

長野選手が入り、丸選手の穴は埋まった。
昨年、初めて規定打席に到達した野間峻祥もレギュラー当確ではない。
打てなければ代走、守備固めに戻るだけだ。

外野転向を示唆していた西川龍馬は三塁のレギュラーを死に物狂いで掴むしかない。

若手が育てば丸の穴は埋まるという希望的観測を捨て、実績十分のベテラン選手を獲得し、チーム内競争を激化させた。

右膝に不安を抱える長野選手が人工芝の東京ドームから、天然芝のマツダスタジアムが本拠地になり、足腰への負担が軽減されるのもいいだろう。
実際に、長野選手は昨年、マツダスタジアム(10試合)で「36打数12安打、打率.333、1本塁打4打点」と好成績を収めている。

長野選手は「ジャイアンツ愛」の象徴だった。
日本大学在籍の2006年に日本ハムが4巡目指名、ホンダ在籍の2008年にロッテから2巡目指名を受けたが、巨人愛を貫き、入団拒否。
2009年秋に巨人からドラフト1位で指名されて入団した。
1度の指名拒否で巨人に入団した選手には元木大介内海哲也菅野智之がいるが、2度の指名拒否で巨人に入団したのは近年で長野だけだ。
これほどジャイアンツ愛が強い長野選手がカープに来ることを承諾したのが本当に嬉しい。

私は人的保障でカープに移籍した選手のユニフォームを全て買っている。
2008年1月6日に新井貴浩の人的保障で移籍した赤松真人外野手(背番号38)。

2014年1月7日に大竹寛の人的保障で移籍した一岡竜司投手(背番号30)。

昨年は、同姓で応援していた辻空投手のプロモデルユニフォーム(チャンピオンエンブレム付き、背番号56)を購入したが、戦力外になり、途方に暮れていた。

今年は長野選手のプロモデルユニフォーム(3万円)を買う。
セリーグ3連覇の誇りを胸に、長野久義と一緒に4連覇、そして日本一を勝ち取りたい。