オーラの泉辻三蔵の「ウィークエンダー弥生賞徹底予想!
人気ブログランキングにお願いします。ありがとうございます。
 「僕らが強いか弱いかを見極めるときは上がりの時計が速いか遅いかで判断する」とフサイチホウオーダイワスカーレットを管理する松田国師が語ったことがある。なるほど、弥生賞で1番人気になるアドマイヤオーラの上がり3Fは3戦続けて33秒台をマーク。しかも新馬戦(1着)上がり3F33秒8→中京2歳S(2着)33秒5→シンザン記念(1着)33秒3と相手が強くなるたびに速くなっている。シンザン記念(1分35秒1)では新馬戦(1分37秒2)から2秒以上、時計を詰めたように一戦ごとに成長力している。ただ、マイルでキレ過ぎるのは逆に怖い。半兄アドマイヤジャパン(父サンデーサイレンス)はデビューから芝2000m以上のレースに出走していた。しかし、オーラはマイル中心のローテーション。兄よりもコンパクトにまとまった馬体を見ても、父がアグネスタキオンに替わってマイラー色が濃く出ている。それだけに平坦コースの京都、中京で出した33秒台に全幅の信頼は置けない。
 今回は2歳王者ドリームジャーニーを押しのけて1番人気は確実。過去3戦の単勝配当220円(1番人気)→250円(2番人気)→440円(3番人気)が示す通り、「挑戦者」から「受けて立つ」立場に変わる。ベストのマイルならともかく、今回は未知の芝2000m。しかも坂のあるコースは初めてだ。武豊騎手で弥生賞を連勝したディープインパクトアドマイヤムーンには芝2000mで連対実績があった。クラシックを意識すれば、早い段階で芝2000mに出走するのは当然のことだ。もし、陣営に距離の不安がなければ、兄同様、クラシックの王道を歩んでいたはずだ。
 ニュービギニングオーシャンエイプスとお手馬が次々に挫折していく武豊騎手。フサイチホウオー(安藤勝)、トーセンキャプテン(四位)の無敗馬に対抗するためにも、オーラにはディープ並みの衝撃を期待しているはずだ。しかし、皮肉にもディープの幻影を追いかければ、勝利は遠ざかっていく。今までのように勝ちに行く競馬をして、中山の坂を乗り越えられる確証はまだない。
 前記2頭に匹敵する素質があるのは認める。しかし、単勝100円台だったディープインパクトアドマイヤムーンほどのオーラはない。付け入る隙は十分ある。
●お読みになった方は→人気ブログランキングへお願いします。ありがとうございました。