この風、この肌触りこそ、競馬よ!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 坂路から南馬場を見るときは外に出る。双眼鏡を持つ手はかじかむが、冷たい空気は張り詰めた緊張感がある。東京新聞杯で復活を期すコイウタは松岡騎手を背に、坂路を1本登ってから、南ポリトラックコースへ。坂路を降りるときは、気持ちの高ぶりを抑えられないように早歩きになる。若い頃のヤンチャな面が戻ってきた。そう考えれば、昨秋は大人すぎたのかもしれない。
 南ポリトラックコースに入ると、5Fから先行するポケットビスケット(古馬500万)を5馬身追走。グングン加速して、4コーナー手前で一気に交わす。直線で気合をつけると、必死に食い下がるポケビを4馬身突き放した(5F65秒6〜1F12秒5)。気に入ったのは走り足りないとばかりに、ゴールを過ぎてからも勢いが止まらなかったこと。先週より反応が良くなったのはもちろん、走る気が出てきたのは好感だ。最近の不振が気持ちの面にあるならば、2週続けて、ビシッと追ったことで荒々しさが戻ってきた。魂を揺さぶる熱い走りだ。

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