陽はまたのぼりくりかえす!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 「鳴尾記念のときと近いイメージを持っている」と大久保洋師の口調は自信に溢れている。ハイアーゲームアメリカJCCに見向きもせず、東京新聞杯(東京土曜11R)一本に絞って調整してきた。「有馬記念は荒れた馬場を気にして、前に進んでいかなかった。行きっぷりが悪かったのは道悪が敗因だな。レース後、すぐに息が戻ったように全く走っていない。馬も元気だし、開幕週の東京新聞杯を使うことは年始めに決めた。藤岡(祐)にもすぐに頼んだよ」と気合十分だ。
 先週の坂路ではビシッと追って、自己ベストの3F35秒1(1F11秒7)をマーク。圧巻だったのは今週の追い切り。勢い良く飛ばすメジロガストンを外から豪快に並びかける。引っ張り切れない手応えで抜き去った。馬なりで1F11秒7(3F36秒0)を出せるのは復活した証だ。
 「ケイコ駆けするメジロガストンを楽々交わすのだから、さすがに格が違うな。先週の時点で少し太かったが、今週の追い切りでキッチリ仕上がった。鳴尾記念と同じくらい、手応えを感じているよ。あとはマイルがどうかだけだな」と笑顔で話す。
 鳴尾記念阪神芝1800m)では京都金杯を勝ったエイシンデピュティ中山金杯を制したアドマイヤフジに完勝している。「バックストレッチが長く、外回りの広いコースが向いた」と話していたように、同タイプの東京芝1800mでは2勝している。コース適性は十分にあるが、あえて、課題を挙げるならマイルの速い流れに対応できるかどうかだ。個人的にはマイル適性を重視して、コイウタに本命を打ったが、ハイアーゲームも甲乙つけがたい存在だ。
コイウタは手綱を取った松岡騎手が「抑えるのに苦労した」と苦笑するぐらい、気合が乗ってきた。奥平調教師は「木曜日の時点で476キロ(前走は472キロ)。直前輸送で絞れるし、出走態勢は整った。休み明けは走らないタイプだが、そんなことは言っていられない。コイウタの将来のためにも、結果が問われるレースになる」と決意を語る。
 エイシンデピュティ、カンパニーが人気だが、昨年の天皇賞(秋)を見ても分る通り、東京コースは鬼門。他馬との斤量差を考えれば、58キロもキツイ。ローレルゲレイロノド鳴りを抱えている分、マイルは若干、長い。直前追い切りで武豊騎手が持って行かれたマイケルバローズも本調子にはまだない。それなら、年末、順調さを欠いていたサイレントプライドの巻き返しに期待だ。アメリカJCCに続いて、関東馬掲示板を独占する可能性は高い。陽はまたのぼりくりかえす。
[東京新聞杯]
コイウタ
ハイアーゲーム
サイレントプライド
ピンクカメオ
△ジョリーダンス
エイシンデピュティ
△カンパニー
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