新生!辻三蔵の「ウィークエンダー
人気blogランキングへお願いします。
「看板馬コイウタが引退したその週に、新馬が2頭勝つ。デモンストレーションにはちょうど良かったかな」と奥平師の声も弾む。
 先週月曜日、奥平厩舎のマルチメトリック、ティアップドラゴンがデビュー戦を快勝した。これで今年の3勝は全て新馬戦。「新馬の奥平」と巷では騒がれているが、師は「昨年は新馬が勝てない奥平だったのに」と苦笑い。ただ、新生奥平厩舎をアピールするには絶好の機会になった。
  中山で新馬戦を勝ったコンセンチメントは裂蹄で放牧に出たが、ティアップドラゴンは中1週で、来週の3歳500万(東京芝1800m)に出走する。中山1週目の水仙賞(芝2200m)も視野に入れていたが、「まだ、未熟な面があるから、1度、走ったコースで競馬をさせたい」と東京での出走を決断した。
 「性格が子供で初めての競馬場では戸惑う心配がある。競馬を覚えさせるためにもレースを使いながら、いろいろ教えていきたい」と徐々にステップアップを目指す。
 とはいえ、新馬戦で見せた追い込みは圧巻だった。上がり3F34秒0は、同週の芝コースでは2番目に速い。ペースの違いはあれ、共同通信杯、白富士S(古馬オープン)組を上回った。
 奥平師も「最後方から大外を回る強引な競馬で差し切ったのだから、大したもの。スムーズな競馬なら、楽に33秒台を出していたはずだね」と高評価。「これから経験を積めば、もっと良くなる。焦らずにジックリ育てるつもりだが、目標はもちろん、ダービーだね」と夢は大きく広がる。
 次走で藤沢和厩舎の大物レッドシューターと対戦予定だが、「現時点では相手関係よりも自分のこと」と経験を積ませることを第一に考えている。しかし、末脚のキレはレッドシューターより上。瞬発力勝負になれば、まとめて差し切る破壊力がある。
 来週が来るのが待ち遠しいが、今週も楽しみな馬が揃った。特にカラベルラティーナ(東京土曜8R)フランドルシチー(東京日曜3R)は勝ち星の計算に入っている。どちらも相手関係に恵まれて、当然、勝ち負けだ。
 金曜日は小倉が終わり、スタッフが全員揃ったので、ミーティングを2時間以上していた。勝って兜の緒を締めよ。奥平厩舎に慢心はない。
人気blogランキングへお願いします。