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　違和感！辻三蔵の「ウィークエンダー」。
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　ウオッカの直前追い切りを見たときに違和感を覚えた。ダービー以来、最終追い切りは坂路中心だったが久しぶりにＣＷコースで追った。５Ｆから13秒７→12秒９と徐々に加速していくが、直線では手前を替えず、左手前のまま。集中して走っていないのか、鞍上の武豊騎手が気合をつける。ゴール前、伸びかかった瞬間、鞍上は手綱を抑えた。最後は腰を上げて、流していたのが気になった。
　角居厩舎のコースでの追い切りは２コーナーをゴールに見立てて、終いを伸ばしていく調教だ。追い切りでゴール前、手綱を抑えてしまうと、レースでも最後の苦しい場面で走るのをやめてしまう。「ゴールを過ぎてからも加速するイメージで乗ることで、最後の伸びに繋がる」強い信念があった。
　もちろん、武豊騎手も反応の良さを確認できたのだから手綱を抑えた理由もわかる。ドバイ遠征帰りで減った体を戻しながらの調整だ。追い切りで無理をさせる必要はない。それもわかる。しかし、今まで教えてきたことと違う調教をすれば、馬は戸惑うはずだ。
　角居厩舎は速い追い切りをしないイメージがある。しかし、ウオッカはジャパンＣの直前追い切りでは坂路で一番時計（４Ｆ50秒２）をマーク。有馬記念の１週前追い切り（ＣＷコース）でも５Ｆ63秒８（１Ｆ11秒８）の一番時計を出していた。ＧＩの厳しさを知っているからこそ、大一番の前では必ずハードな調教をする。
　しかし、今回は体調を回復させることに専念している。もちろん、九分の仕上がりでも勝てる実力はある。それでも、角居厩舎らしくない調整過程に違和感を覚える。

☆辻三蔵の「お仕事」。
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（ｹｰﾀｲｻｲﾄ）『サラブレmobile』『サラブレmobile』「速攻レースインプレッション」ＮＨＫマイルＣレース回顧
（ムック）『ＰＯＧの達人』（通称赤本）厩舎レポート（大久保洋、奥平、古賀慎、小島茂、齋藤誠）、クロスレビュー、山元トレセンレポートを担当。
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