「カープ愛」辻三蔵の「ウィークエンダー
 スポーツ新聞のニュース速報で野村謙二郎辞任の一報が出ないのが、不思議だ。辞任でなければ、解任だろう。また、「同じことの繰り返し」で中日に10対1で大敗した。13年連続、Bクラスが決定した直後の試合である。野村謙二郎は残り試合を「若い選手にチャンスを与え、次に生かすことを考えている」と話していた。来季に繋がる野球をすることを明言した。
 しかし、選手の入れ替えをすることもなく、いつもと代わり映えがしないスタメンを組み、チャンスでは併殺を繰り返した。セットポジションに不安があるチェンを揺さぶることなく、相変わらずの無策。結局、粘って投げていた先発篠田が踏ん張り切れず、7回に試合が終わった。
 8回表、4対0の劣勢から登板した岸本の起用にはあきれた。勝ち試合に投げる投手をまた負け試合に投げさせる。そして、今年50試合目の岸本が打たれ出すと、野村謙二郎大野豊にキツイ視線を投げかける。泣きそうな顔をした大野豊が慌ててブルペンに指示すると、登板するのが今年42試合目の大島だ。7対0と既に試合が決まっているのに勝ち試合の投手を次々に出す。明日、リードを奪ったときに終盤に投げる投手のことを全く考えていない。開幕当初から変わっていないマネージメント能力のなさ。これが野村謙二郎大野豊が示した来季に繋がる野球だ。これでカープは中日に10連敗、18度目の2ケタ失点で2005年10月4日以来の借金27。巨人に今季4度目の3タテを食らった先週に続く、屈辱の敗戦だ。我々カープファンはいつまで、この恥辱に耐えなければいけないのか。
 野村謙二郎も頭がいい。カープファンがあきれるほどの敗戦を繰り返せば、自然とチームへの興味を失っていく。地元マスコミもこれだけ負ければ、書くことがなくなるし、取り上げる記事も小さくなる。チームから関心がなくなれば、批判する声はなくなる。そうすれば、野村謙二郎大野豊は自らの進退問題を問われることもなく、選手に責任を押し付けて来年も続投できる。なるほど、だから開幕から「同じことの繰り返し」で負けていくのか。しかし、野村謙二郎のせいで、カープファンをやめる理由はない。野村謙二郎こそ、監督をやめるべきだ。カープを愛するからこそ、野村謙二郎は絶対に許さない。