「野村メモ」辻三蔵の「ウィークエンダー
 黒田が来季、日本球界に復帰すると言う。一紙*1だけの報道なので真偽のことはわからない。もし、黒田が日本に復帰するとして、今のカープに戻ってくるのか、甚だ疑問が残る。野村謙二郎の野球に希望はない。あるのは失望と絶望だけだ。今日のヤクルト戦は黒田復帰のニュースを受けて、カープナインが発奮した。前回の対戦で7回1失点に抑えられた村中を5回4失点で攻略して、先発篠田は悪いながらも粘りの投球でヤクルト打線を6回2失点に封じ込めた。
 しかし、またもや野村謙二郎が試合を壊した。7回裏ツーアウトから青木に二塁打を打たれると、慌ててチュークに変えた。過去5試合で平均すると、110球前後投げているのに、なぜ94球で変えたのか。リリーフ陣の負担を考えれば、一人でも多く投げて欲しいのが首脳陣の危機管理のはずだ。ましてや、来年を見据えれば、篠田には左投手の柱として一本立ちして貰わないといけない。苦しいときに抑えることが自信に繋がるだろう。それでも目先の一勝を取りに行くのが野村采配。ましてや、チュークの投球練習を見ていると、肩はもちろん、気持ちも準備不足だ。田中には打たれるべくして打たれた。大野豊の投手管理にも疑問を置かざるを得ない。
 8回裏、2点リードで登板した岸本、大島が打たれたのは登板過多が原因だろう。8月から9月6日までの31試合で岸本が17試合、大島は16試合に投げている。勝ち試合、負け試合関係なく、便利屋のように投げさせられている。大野豊は勝ち試合でも「役割分担をせずに、調子のいいピッチャーを使っていく」方針だが、気がつけば、調子のいい投手を疲弊していき、潰されていく。まるで優勝争いをしているようにリリーフ陣を酷使している。122試合も消化しているのに、明日なき戦いをしているチームがどこにある。
 昨年の防御率は3.59だが、今年は4.92まで悪化した。今日の6失点で球団創設以来の5点台(1950年5.20)が見えてきた。前監督の方針を覆しての場当たり的な投手起用が完全に失敗した。同じ5位でも昨年は65勝75敗4分、借金10だったのが、今年は48勝72敗2分、借金24。昨年のブラウン監督はAクラスを外したことを理由に解任されたが、野村謙二郎はこの成績で居座るつもりなのか。監督としてのプライドを最後に見せて欲しい。
 今日の野村語録は「勝てる試合を落としてしまう。どうしたらうまくいくのか。こういう経験を生かしてほしい」とのこと。完全に他人事だ。72回も負けているのにいまだに敗因を分析できず、勝ち試合に生かせないのか。野村謙二郎こそ、自分の経験を生かすべきだ。そのために試合後、勝利のハイタッチもせずに、メモを取っているのだろう。阪神マートンが打席に立ったとき、阪神ファンは「マートン、ノート見ろ」というプラカードを掲げていた。カープファンもピンチのときに掲げるべきだ。「ノムラ、メモ!メモ!」と。