終戦

 ファイナルステージが始まる前、巨人の正捕手阿部は「カープ打線を3点以内に抑えて、ウチの打線が4点目を取れるかがポイントになる」と話していた。4点勝負と考えれば、強打の巨人打線を3試合9得点、1試合3点で抑えたカープ投手陣は奮闘していた。
 問題はファーストステージ2試合で15得点を叩き出したカープ打線が3試合で3得点に押さえ込まれたことだ。僅差の試合でも実力差は歴然だった。これが貯金31と借金3のチーム力の差だろう。来年に向けての課題が浮き彫りになった。
 興行的にもカープの3戦全敗では話にならない。一矢でも二矢でも報いて欲しかった。ファーストステージが始まる前に買った第5戦、第6戦のチケットが無駄になった。粘り強く戦えば逆転勝利のチャンスはあると思ったが、こればかりは仕方がない。明日、近所のコンビニで払い戻しをしたお金はそっくり菊花賞に使おう。