3塁手(サード)は、野球用語でホットコーナーと呼ばれている。
2月1日から始まった広島東洋カープ1軍キャンプ(宮崎県日南市)。
内野シートノックで3塁を守るのは、
安部、堂林、ルナ2世と呼ばれるサンタナ(練習生)。
昨年、安部と3塁を争った西川竜馬が外野手にコンバート。
3塁手のレギュラー候補は安部一択になった。
3塁手争いを熱く盛り上げる妙案は、
2019年ドラフト1位・小園海斗内野手の3塁コンバートだ。
J SPORTSのキャンプ中継を見たときに、衝撃を受けた。
18歳らしからぬ、どっしりとした下半身。
背番号51の先輩・前田智徳、鈴木誠也の1年目と比べても力強く、頑健な肉体が目を惹いた。
ショートのシートノックでは、下半身の強さに支えられた堅実な守備を見せた。
同じドラフト1位で高卒1年目から1軍出場(78試合)した東出輝裕よりも、安定感がある。
更に驚いたのは2月5日(火)現役投手相手の初めてのフリーバッティング。
対戦相手は久里亜連。
昨年8勝したローテーション投手にも臆することなく、快打連発!
右中間、左中間に大きな打球を飛ばし、柵越えも1本記録。
木製バットにも難なく対応。
1軍クラスのストレートをジャストミートする非凡な打撃センスを披露した。
これほど凄い高卒ルーキーは前田智徳以来だ。
遊撃手には3年連続となる全試合フルイニング出場を果たした田中広輔がいる。
1軍で出場するには3塁手しかない。
田中広輔も1年目は3塁手を守っていた。遊撃手には梵英心がいたからだ。
1軍で経験を積める場所は3塁手だけだ。
強打の捕手・曾澤翼が7番に入るカープだからこそ、実践できる。
スーパールーキーの小園海斗がホットコーナー争いを熱く盛り上げる!