涙は心の汗というけれど、汗で泣くのは…辻三蔵の「ウィークエンダー。かきすぎにご用心! 
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 夏に汗をかくのは当たり前だが、「かきすぎ」も考えもの。パドックで汗が乾いて、白く浮き出ている馬はイレ込みがキツイと見ていいだろう。ただ、それ以上に注意したいのは追い切りで激しく発汗していること。新潟日曜メインの新潟日報賞で3番人気に推されたサクラグッドラックタイキエンデバー(13番人気)は追い切り時に汗が白く浮き出るほど、激しく発汗していた。夏場、トレセンの調教開始時間は午前5時である。美浦では乗り運動が始まる4時頃は肌寒いように非常に涼しい。陽が昇るに連れて気温も上昇するが、それでも激しく発汗する馬はほとんどいない。それだけに汗が白く浮き出るほど、発汗している馬はどうしても目立つ。
 美浦坂路で追い切ったタイキエンデバーは中2週ということもあり、前走と比べると、テンションが高かった。栗東DWコースで追い切ったサクラグッドラックは[5F63秒8〜1F13秒0一杯]と時計こそ速いが、テンの5Fから13秒7→11秒8と飛ばしているのが気にかかった。確かに普段、坂路で追い切っている馬がコースに替わると、引っ掛かりやすい。しかし、栗東では6F17秒台と遅くても新聞に載ることを思えば、5Fからいきなり加速したことになる。中3週で時計になったのがレースから2週間後。速い時計を出したのが直前の一本だけだったように、テンションが高くて、強い追い切りができなかったのかもしれない。
 当日のパドックサクラグッドラックはプラス12キロの536キロ、タイキエンデバーはプラス10キロの484キロだった。どちらも連対馬体重圏内だが、前走で連対していることを思えば、短期間で二桁増はやはりマイナスだ。しかもサクラは返し馬で気負っていたように前走よりテンションが高かく、タイキも追い切り同様、カリカリしていた。結果はサクラが16着でタイキが18着。タイキは競争中に右肩は行を発症していたが、どちらも「いつもの状態」ではなかった。
 『ホースニュース馬』の調教欄では中間、激しく発汗していた馬には「発汗目立つ」という短評を入れている。発汗している馬が一概にダメというわけではないが、「いつもの状態」ではないのは間違いない。中間の調整が当日の状態に大きく関わってくるだけにぜひ、参考にして欲しい。
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