女たちの桜…辻三蔵の「重賞辻斬り」チューリップ賞をぶった斬る!

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 ウオッカダイワスカーレットが激突したチューリップ賞。3着以下を6馬身離すマッチレースになったが、お互いに手の内を見せていないのだから恐ろしい。ダイワスカーレットが掛かり気味にハナに立つと、前半5F59秒8のスローペース。ウオッカは行きたがる素振りを見せたが、好位6番手で宥めながら追走。隊列が動くことなく、直線に入ると、ウオッカがダイワに並びかけて一騎打ち。まずはアンカツさんがウオッカが来るのをチラリと見て、追い出す。ウオッカの四位騎手はまだ手綱を抑えたままだ。残り200mを切ってから四位騎手が軽く仕掛けると、ダイワを交わして先頭。しかし、ダイワも離されずについていく。外にいたウオッカの脚色が良かったため、目立たないがダイワの手応えも楽。ウオッカのクビ差競り勝ったが、どちらも余力があった。それでも勝ち時計(1分33秒7)はトーセンキャプテンローレルゲレイロが死闘を演じた先週のアーリントンCより0秒2速い。ウオッカの上がり3Fが33秒5、ダイワが33秒9。先行して、これだけ速い上がりを使われては後ろの馬は太刀打ちできない。両馬が抜きん出た存在なのを証明している。
 チューリップ賞ウオッカ単勝は140円、ダイワスカーレットは280円。桜花賞でもこの人気の差は変わらないだろう。しかし、ダイワのアンカツさんはトライアルらしく、ウオッカの脚を計った。だから、あえてハナに立つことでウオッカの目標になった。しかし、前に行く形ではウオッカに敵わないのはわかった。桜花賞ではアストンマーチャンルミナスハーバーフィリーズレビュー組が加わる。ペースが速くなれば、ハナに立たなくても折り合いはつく。ウオッカは今回が初めての上がり3F33秒台だが、ダイワは3戦続けて33秒台をマークしている。差す競馬に転じても切れる脚は使える。桜花賞ではウオッカとダイワの立場は逆転する。おそらく、アンカツさんはウオッカを見ながらの競馬する。女の戦いは始まったばかりだ。

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