おおきく振りかぶって辻三蔵の「ウィークエンダー
人気ブログランキングにお願いします。ありがとうございます。
 「調教コースは時計が遅くて、負荷がかかる馬場がベスト」と国枝調教師は日頃から話しているが、今の坂路は理想通りのグッドコンディション。先週、ウッドチップを取り替えた坂路はチップが大きく、脚元が深く埋まる。馬力を要するため、今まで以上に負荷がかかる。「チップが細かく、軽い馬場だと、速い時計が簡単に出る。馬が楽に走るため、息切れする前にゴールが来てしまう」と嘆いていたが、今の坂路では馬力がない馬はゴール前、息切れしてしまう。現に今週、4F50秒台を切ったのはわずか2頭だけだ。最後までシッカリ走らないと、速い時計は出せない。
 「速い時計が出過ぎることで、脚元に負担がかかることもある。しかし、栗東の坂路のように脚元が埋まるほど、チップが深い馬場なら時計が遅くなる。脚元への負担は軽減されて、今までと同じ運動で心配機能を鍛えることができる」と師は話していた。栗東の坂路との勾配の差は埋められないが、馬場状態を改善することで効果的な調教ができるようになった。
 国枝厩舎の2歳馬は全て、坂路で追い切ったが、動きの良さが一際、目立っていたのがヒラボクシャトル(牡、父タイキシャトル、母テイクザレインズ)。先週に引き続き、松岡騎手が手綱を取ると、楽な手応えで駆け上がってきた。そしてゴール前、松岡騎手が右ステッキを大きく振りかぶる。しかし、ステッキは入れない。視線の前で見せるだけだ。アイリッシュ仕込みのステッキ捌きで闘争心を引き出し、僚馬を3馬身突き放した。調教時計は先週より1秒3速い4F50秒1。デビュー前の2歳馬では破格の好タイムだ。見せムチで1F12秒7なら、追えば、楽に1番時計だった。器の大きさは新馬戦を圧勝したタケショウオージに匹敵する。
 新潟土曜5R芝1600mに出走予定だが、素質馬がズラリと揃った。新潟2歳Sを制したショウナンタキオンの半妹ショウナンラヴオン、ゲートセンス抜群のトーセンクレスト(増沢厩舎)。坂路で古馬1000万のモンヴェールと互角に動いたエーシンダカーポ(畠山吉厩舎)に、大久保洋厩舎の秘密兵器メジロガストンもいる。関西馬も手強く、有力馬は五指に余る。今年の新潟は熱い!
人気ブログランキングにお願いします。ありがとうございました。