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　チャンピオーネ！辻三蔵の「ウィークエンダー」。
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　今週は23日（金）から変則３日間開催。全休日明けの火曜日は普段、追い切りをしないが、今週は金曜日に、京都で京阪杯が行われる。輸送を考慮したアンバージャックは今日、坂路で追い切った。しかし、ほとんどの馬はいつも通り、追い日の水曜日に追い切る。全休日明けはテンションが高く、事故が起きやすい。今朝の坂路にはチョウサン（ジャパンカップ）、ドラゴンファイヤー、ボンネビルレコード（ジャパンカップダート）とＪＣ組が登ってきたが、頭を振って、気持ちの昂ぶりを抑え切れない。坂路を登った後も早歩きで帰っていた。ただ、今日、体を動かした分、明日は落ち着きを取り戻すだろう。
　しかし、中にはワイルドワンダー（ジャパンカップダート）のように、縦列調教の先頭を堂々と走る馬もいる。なるほど、久保田師自ら、ケイコをつけている。帰り道もシッカリ、ダクを踏んでいたし、威風堂々と歩いていた。アンタレスＳ、プロキオンＳを連勝後、休み明けの南部杯、武蔵野Ｓは連続２着。勝ち切れない印象があるが、先週の坂路では異例の２本追い。１本目に４Ｆ58秒１、２本目に４Ｆ51秒１とビシッと追った。１Ｆ13秒２と最後は脚が上がったが、久保田師がゴールまで追っていた姿が印象的だった。今までで一番、厳しく追った。今朝の様子を見る限り、このひと追いで明らかに変わった。威風堂々として、自信に満ち溢れている。
　明日の追い切りも久保田師自ら、手綱を取る。久保田師は明治大学在籍時に、全日本学生馬術大会で３年連続、優勝した伝説のチャンピオンだ。王者の風格はワイルドワンダーに伝わっている。
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