奇跡ナメんじゃないよォ!辻三蔵の「ウィークエンダー
 火曜日はいてもたってもいられず、神宮球場へ。仕事を終わらせて、ヤクルト対広島3連戦初戦を見に行った。9回表、石原が決勝スリーランを打ったとき、レフトスタンドは熱狂に包まれた。初戦はカープファンの誰しもが想像もしなかった逆転劇で幕を閉じた。
 それにしても、想像もしなかった試合が3試合も続くとは思いもしなかった。今まで、カープは絶対に勝たなければいけない試合を悉く落としてきた。第3戦も今までのカープならアッサリ、負けていただろう。しかし、先制点を奪われても「死ぬ気で投げた」大竹の力投、8回裏、ヤクルト打線を封じ込めた横山の気迫、9回表、粘って繋いだ栗原のセンター前ヒット、ツーストライクから我慢してフォアボールをもぎ取ったマクレーン。最後まで諦めないカープナインの勝利への執念が強烈に伝わってきた。そして、「ずっと諦めない気持ちで戦ってきた」末永の逆転スリーランに繋がった。
 ただ、勝利の余韻に浸っている余裕はない。ヤクルトを3タテして、ようやく、クライマックスシリーズ出場権を争う権利を得ただけだ。ヤクルトはあれだけ負けても借金4で3位にいる。阪神も中日に1勝2敗でもカープと同率の4位だ。借金7の現実は受け止めなければいけない。これまで通り、一戦必勝、今日の1試合を勝っていくだけだ。今日の1勝が明日へと繋がる。本当の奇跡はこれから始まる。
「奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!!!!奇跡ナメんじゃないよォ!!!!」(エンポリオイワンコフ)