サラバ緒方

広島東洋カープは中日に2戦連続逆転負けを喫し、借金6で単独最下位に落ちた。
中日対広島8回戦は11対6で中日勝利。
6回表終了時点でカープが5対0でリードしていたが、先発大瀬良が4失点でノックアウト。
しかし、大瀬良は攻められない。
3試合連続ハイクオリティスタート*1を達成しながら、勝敗は1勝2敗(2完投)。
僅差の試合が続き、しかも勝ち星がつかないので心身ともに疲弊しているのだろう。
今年のカープの1点差ゲームの勝敗は6勝18敗。
投手陣は緊迫した場面での登板が多く、先発、リリーフ陣ともに疲労が蓄積している。

7回裏には3番手の今村が藤井に逆転3ランを浴び、8回裏には一岡がエルナンデスにトドメの3ランを食らった。

一岡は5月15日の横浜戦に続いてプロ2度目の被弾を喫し、防御率は7.07。
昨年31試合登板で防御率0.58、2勝2セーブ16ホールドを挙げた姿は見る影もない。
前回の登板で逆転2ランを食らった時点で落とすべきだったが、1軍で再調整という中途半端な起用。
一岡を追い込み、止めを刺す最悪の結末になった。

バッテリー陣は1点を惜しんで勝負を焦り、大量点を取られる場面が目立ち、攻撃陣はバントで確実にランナーを送れず、勝負所で2度の併殺打を喫する。

緒方孝市の「1点を粗末に扱う野球」の象徴がピンチランナー野間だ。
ピッチャーの癖も知らない、キャッチャーにプレッシャーも与えられない、盗塁ができない「走者」を1軍に置くのはいい加減やめたらどうか。
足のスペシャリスト「赤松」を1度も1軍に上げずに、素人の野間をピンチランナーで使う緒方孝市に失望している。

問題点は山積みだが、改善の余地は全く見られない。
しかし、幸いなことに明日21日(木)は休養日になる。

地元広島でのヤクルト3連戦を前に「チーム改革」を断行すべきだ。
今日の試合でシアーホルツが4安打2本塁打で覚醒。
レフトには攻守で精彩を欠いているロサリオではなく、松山を起用。
空いた外国人枠には救援陣の補強として、2軍の佐々岡道場で鍛えられたヒースを昇格させればいい。
1番は出塁率が高い丸、3番はチャンスが強い田中でいいじゃないか。
7番には長打があるポイントゲッターとして会沢を置く手もある。
現状の打線で好結果が出ないのならば工夫すればいい。

しかし、緒方孝市は何も変わらない。
「あと1本が出ない」「打撃陣は奮起しないと」「投手陣に申し訳ない」
「チーム一丸となって難局を乗り切りたい」
緒方孝市の壊れたテープレコーダーのような言い訳は聞き飽きた。
最近は記者会見を拒否して一方的なコメントを残すだけだ。
学び、反省するのをやめたことで思考が停止している。

緒方孝市は好きな選手だった。
09年10月10日の巨人との引退試合は今でも忘れない。
8回表からセンターの守備につき、元カープ木村拓也が狙い済ましたかのようにセンターフライを放った。
緒方孝市は、はにかみながらキャッチ。
打球を見届けた後の木村拓也は満面の笑顔を浮かべた。
球場全体から拍手が巻き起こり、緒方孝市は選手、ファンから愛されている選手だなと改めて感じた。
引退試合を収めたDVDは今日捨てた。

来週から始まるパリーグとの交流戦では元オリックス2軍監督の新井宏昌1軍打撃コーチを監督代理に起用すればいい。
選手を生かせず、ファンからも愛されない緒方孝市カープに必要ない。

*1:7回以上を投げて自責点2以内に抑える