「自己責任」辻三蔵の「ウィークエンダー
ジャスティン・ヒューバー、1982年7月1日生まれ、28歳、内野手。2006年から3年間、カンザスシティ・ロイヤルズで臨時コーチをしていた野村謙二郎が強く希望して入団した選手である。
 ジャスティン・ヒューバー、63試合出場、打率.230。148打数34安打6本塁打12打点(8月17日までの成績)。達ちゃんからは皮肉を込めて、フィーバーと呼ばれている。しかし、一度もフィーバーしたことはない。ハズレ台である。
 ジョシュ・ホワイトセル(ヤクルト)、1982年4月14日生まれ、28歳、内野手。35試合出場、打率.322。118打数38安打10本塁打32打点。6月下旬に加入後、スワローズは22勝11敗。貯金11。ヒューバーは6月中旬に一軍昇格後、17勝28敗。借金11である。出場するたびに借金が増えていく。貧乏神である。
 ジャスティン・ヒューバー得点圏打率.143(35打数3安打3打点)。今日の試合でも1回裏ツーアウト1、2塁。自らのエラーで招いた満塁ホームランの借りを返すチャンスだったが、アッサリ、ライトフライを打ち上げた。味方を苦しめ、相手を楽にする。さすが、野村謙二郎が推薦した害人である。
 ジョシュ・ホワイトセル(ヤクルト)、得点圏打率.378(45打数17安打23打点)。1回表、ワンアウト1、2塁。鋭いファウルを重ねてフォアボールを選び、畠山の満塁ホームランに繋がった。ツースリーになると、姿勢を低くして、打つ気を全く見せずにフォアボール(四死球27、出塁率.349)を選ぶヒューバーとは大違いである。
 ジャスティン・ヒューバー。まじめでチームプレーをいとわない性格から、野村謙二郎が獲得を推薦した選手である。しかし、高卒ルーキーの初登板で平凡なファーストフライも取れない選手にナインの信頼は生まれない。
 ジャスティン・ヒューバー。契約金500万円、年俸は4000万円プラス出来高ジョシュ・ホワイトセル。年俸3000万円プラス出来高。助っ人と盗人の違いが金銭に現れている。
 ジャスティン・ヒューバー、1982年7月1日生まれ、28歳。山本芳彦、1983年11月6日生まれ、27歳、内野手。2002年ドラフト7位、契約金2700万円、年俸480万円(現在600万円)。松田元オーナーの「若手を起用するというよりは、2軍を含めた中堅選手に期待したい」という言葉通り、ヒューバーも中堅選手として起用している。なるほど、契約金、年俸を引っ繰り返せば、山本芳彦と同じである。外国人を育成する余裕があるとは球団も太っ腹だ。さすが、監督を育成しているだけのことはある。
 ジャスティン・ヒューバー。球団内には打撃面に不安の声も上がっていたが、新体制発足ということもあり、野村謙二郎の希望を優先した。そして、希望は絶望に変わった。ヒューバーを使う度にチームの士気が下がり、カープファンのため息が増える。
 ヒューバーは未来のエース候補である今村の栄えある初登板に泥を塗った。この責任は重い。野村謙二郎は自らの発言に責任を持って、進退を共にするべきである。