ウィーランドの考察。

8月3日(金)横浜DeNAベイスターズ広島東洋カープは延長11回裏、7対6でベイスターズがサヨナラ勝利。
サヨナラの要因になったのは11回裏ツーアウト1、2塁。
7番キャッチャー嶺井(打率.171)に、前日2日の巨人戦に先発した投手ウィーランド(打率.240)を代打で起用したことだ。

広島の一岡投手はウィーランドを2ストライク3ボールと追い込みながらフォアボール。
続く、倉本の初球をライト前に運ばれた。
カープ投手陣がウィーランドを過剰意識するのは昨年の打撃成績に影響されている。
昨年はウィーランドに打率.538(13打数7安打)2本塁打、9打点とボコボコに打たれた。

岡田明丈が2打数2安打1本塁打4打点、大瀬良大地が4打数2安打2本塁打3打点とエース級の投手が滅多打ちにあった。
他のセリーグ球団が打率1割台に抑えているだけに、異常な数字だ。

今年、ウィーランドのカープ戦の登板成績は先週7月27日の1試合だけ。
ウィーランドは5回5失点(自責点4)で敗戦投手になったが、2打席で四球を2個選んだ。
今日の1打席を含めて3打席3四球と過剰に警戒している。

8月3日の打席は初球、内角真ん中のストレート(球速146キロ)空振り。
その後も内角を攻め、4球目の内角高めストレート(球速147キロ)空振り。
2ストライク2ボールから外角にフォークボールを2球投げたが、見切られてフォアボールを出した。
ウィーランドの今年のコース別成績では内角高めが10打数0安打4三振。
長いリーチを生かせる外角は見極め率が高く、バットが遠回りする内角に弱点がある。
4球目までの内角攻めは良かっただけに緩急を使わず、力攻めで行くべきだった。

8月4日(土)広島カープ予告先発は大瀬良大地。
大瀬良と相性が良いウィーランドはベンチに入り、代打待機するだろう。
ウィーランドはラミレス監督の信頼が厚い代打の切り札。
3日の試合では今年のベイスターズ捕手陣で最も試合出場(58試合)している嶺井、ベンチに待機する伊藤光よりも優先的に起用した。
二刀流の強打者として認めた上で、カープ投手陣は恐れずに内角を攻めるべきだ。