優勝の実感

広島カープが優勝して一夜明けた。

昨夜は東京ドームで優勝の瞬間を見届けた後、急いで帰宅。
J−SPORTS3で生放送された優勝祝勝会を見ながら祝杯。
その後はスポーツニュースを日本テレビ、TBS、フジテレビとはしご。
TBSが地元局・RCCの優勝特番(午前2時53分から生放送)を放映するまで時間があったので、優勝が決定した瞬間を録画した映像で見直した。
日テレG+の解説者は山本浩二野村謙二郎、NHK総合は大野豊小早川毅彦と25年前の優勝メンバーが務めた。
優勝の重みを知っている彼らは厳粛な姿勢で歓喜の瞬間を待っている。
25年ぶりのセリーグ優勝の喜びよりも、25年間優勝できなかった辛さ、苦しさ、悔しさの方が伝わってきた。
25年は長かった。

土曜日は試合開始の2時間前に球場入りした。
2カ月前に購入した観戦チケットがまさか優勝決定試合になるとは…。
優勝した瞬間を目の前で見ることは一生ないかもしれない。
真っ赤に染まった3塁側内野席から声を張り上げて応援した。

試合展開は劣勢から始まり、楽な展開になることもなく、最後まで気が抜けなかった。
8回裏にジャクソン、9回裏に中崎がピンチになったときにはレフトスタンド、3塁側から激励の拍手が起こっていた。
ジャクソン、中崎の名前を叫び、とにかく必死に応援していた。

優勝した瞬間は正直、実感が湧かなかった。
張り詰めた緊張感から解放されるのに時間がかかった。
周囲のカープファンのみなさんとハイタッチをし、喜びを分かち合う内に、今起きた現実を受け入れることができた。

優勝して良かったんだな。
周囲で泣いている、喜んでいる、笑っているカープファンの姿を見て嬉しくなった。
25年は長すぎた。
喜び方を忘れるぐらい、25年は長かった。

広島カープが優勝して一夜明けた。
朝起きたら声が出ない。
目の腫れが酷くて、体もあちこちが痛い。
もっと晴れやかな感じで起きられると思ったが、疲労感に包まれていた。

優勝するなんて簡単に言える言葉じゃないんだ。
優勝の重さが肉体を通じて伝わってきた。
仕事ができる体調ではないが、幸いなことに今日が休みで良かった。
人生初の消化試合をこれから東京ドームに見に行こう。